古武術の極み: 身体の使い方には理がある 柔術稽古覚書其ノ一

kindleunlimitedの元を取るために、読んだ本について書き残しておきます。

古武術の極み: 身体の使い方には理がある 柔術稽古覚書其ノ一

八光流柔術の師範が書いた稽古ノートのような本です。

実際に稽古を体験してみないとわからないことの方が多いのでしょうが、身体の使い方の「理」について説明されているところは、興味深いものでした。

ハイライトからの抜き書きです。

柔術はもともと知識や経験、技術を足し算していくものではなく余計なものをひとつずつ取り除いていく「引き算」の稽古です。

他人を見ていても、「なるほど」「そうか」「わかりました」、そう言った時にふっと肩の力が抜けたり、表情が緩んだり、息をふーっと吐いたり、必ず身体が変化している事がわかります。 逆に表情も身体も変化せずに「わかりました」と口だけで言った時は、まだ頭で理解しただけで身体が納得していない、つまり腑に落ちない状態 

柔術の稽古をしていく上で非常に大事なのが「変化」を感じるということ。 ほんのわずかな変化でも感じ取れるように感覚の目盛りを細かくしていかなければならない。 小さな感覚を捉えて動けるからこそ、大きな動きでも雑にならずに動けるようになる。